ブッダに学べ!心のムダな反応をやめてモチベーションをあげる生き方。
「最近あなたを一番悩ませたこと」といえば何が思い浮かびますか?
あなたは誰かに言われたことがずっと気になってクヨクヨしたり、ライバルが活躍するのを見て不安になったりしていませんか?
「そんなことはどうでもいいからさ、目の前のことに集中! そうすればそのうち解決するから!」
とブッダなら言ってくれたかもしれません。
ぼくは悩みがあると何かにすがる思いで読書にふけるのですが、こちらの「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」ではその悩みを解決して安心させてくれるようなテクニックがたくさん紹介されていました。
ブッダの説いた原始仏教は、わたしたちが想像する何かを信仰の対象とする宗教のイメージとは大きく異なり、ライフハック的な要素が強いものだったようです。よりよい人生にするためのメソッドとでもいいましょうか。本書では彼が残した名言をもとに、悩みを打ち消す方法が解説されています。
心の性質
ついつい反射的に人の心は反応してしまうもの。悩みに苦しめられないように私たちがすべきことはただひとつ、ムダな反応をしないことです。心の反応の過程は以下のようになります。
- 何かを求める心がある
- 求める心が七つの欲求を生み出す。
- 要求に突き動かされて反応する
- 欲求を満たせれば喜びが、そうでなければ不満が生まれる。
ここで言う七つの欲求とは、生存欲・睡眠欲・食欲・性欲・怠惰欲・感楽欲・承認欲を指します。
この「反応」に関してブッダはこう考えていました。
ブッダは、ふつうの人なら腹を立てるようなことを言われても、「無反応」で返しました。というのも、「苦しみのない心」を人生の目的とする以上、「反応して心を乱されることは無意味である」と、はっきり知っていたからです。どのようなときも決して反応せず、ただ相手を見すえて、理解するのみ──その立場に徹していたのです。 このブッダの合理的態度から学べることは、「反応しないことが最高の勝利である」という理解です。 仏教における勝利とは、相手に勝つことではありません。「相手に反応して心を失わない」ことを意味するのです。
誰かにふっかけられたらぼくならすぐにカッとなってしまいますが、それではダメだということです。
心が反応しようとした時に、物事を冷静に見つめ対処できるということはビジネスでもプライベートでも大切なポイントですが、大抵の場合はとっさに反応してしまいます。
では、どうやったらすぐに反応してしまう習慣を治すことができるのでしょうか?
悩みを客観的に捉える
- 言葉で具体的に確認する
- 体の感覚に意識を向ける
- 悩みの種類を分類する
言葉で具体的に確認する
体の感覚に意識を向ける
頭の中を分類する
煩悩に打ち勝つ為の思考法
- 良い悪いの判断ではなく事実を見つめる
- わかったフリに気をつける。
- 自分が正しいか?ではなく真実であり自分に有益であるか?で考える
- 自分はダメだと判断しない
- 自信のあるなしで判断しない
- 相手が自分と同じ考え方ができると思い込まない。相手と自分の反応を分けて考える
- 他人からどう思われているか?は妄想であると理解する
- うっとうしい相手とはしばらく一定の距離を置き、相手や自分の考え方、見方が変化したら対処する
- 物事に無心で取り組む。心を尽くす
まとめ
人間が抱える、どんな悩み・苦しみも、きっと解決できる。必要なのは、その「方法」である──それがブッダのメッセージです。 「方法」とは、心の使い方のこと。反応して苦しむのではなく、正しく理解し、苦しみの反応をリセットし、人生に最高の納得をもたらす考え方・生き方のことです。ブディズムとは、そういう生き方──道──の実践なのだと理解してください。 〝道〟に立つことができれば、あとは現実の中を生きて、ときに「正しい生き方」に戻って、また新しく踏み出すという生き方が可能になります。
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」