【全部調べた】Eテレで流れてる「ようかいしりとり」の歌に出てくる妖怪たち
朝テレビから聴こえてくる陽気なリズムの怪しい歌。
その名も「ようかいしりとり」
たくさんの妖怪が出てきて気になりすぎたので片っ端から調べてみました。
これでもう「ぬらりひょん」って何?みたいな感じで悶々とした気持ちで通勤することも無くなるのでひとまず安心くださいませ♪
- アーティスト: 横山だいすけ(NHKおかあさんといっしょ)& 三谷たくみ(NHKおかあさんといっしょ)
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妖怪は各地で語り継がれてきた民話であったり古典に登場するものが多く、その姿・特徴・発祥・名前の由来も諸説あります。
以下の解説は「日本の妖怪一覧 - Wikipedia」の情報を元に抜粋したものですのでその点ご承知おきください。どんな妖怪なのかをざっくり掴むための解説にしています。
そもそも妖怪とは?という人のために解説すると定義は以下のようになります。
妖怪(ようかい)は、日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在のこと。(妖怪 - Wikipediaより引用)
1番の歌詞に登場する妖怪
ろくろ首(ろくろくび)
貧乏神(びんぼうがみ)
三つ目小僧(みつめこぞう)
どのような妖怪かは詳細は不明だがタヌキが三つ目小僧に化けて人を脅したという言い伝えもある。
海坊主(うみぼうず)
ずんべら坊(ずんべらぼう)
俗に言うのっぺらぼうのこと。外見は普通の人間だが、顔には目も鼻も口もない。
のっぺらぼうそのものは存在せず、ムジナ、キツネ、タヌキなどの動物が人を驚かせるために化けたものといわれることが多い。怪談にしばしば登場。
馬憑き(うまつき)
死んだ馬の霊。馬を粗末に扱った者に取り憑いて苦しめる。仏教国としての日本では獣を殺したり獣肉を口にすることは五戒に触れ、殺生を行なった者は地獄に堕ちるといわれた俗信が、これらの憑き物の伝承の背景にあるといわれている。
狐火(きつねび)
①怪奇現象 ②日本各地
火の気のないところに、提灯やたいまつのような怪しい光が一列になって現れ、ついたり消えたり、別の場所に現れたりするもの。正体を突き止めに行っても必ず途中で消えてしまう。
出没時期は一般に冬とされているが、夏の暑い時期や秋に出没した例も伝えられている。
ビジンサマ(びじんさま)
①飛行体 ②長野県
姿は球状で黒い雲に包まれ、下には赤や青の紙細工のようなびらびらしたものが下がっており空中を飛ぶ。これが山を通る日には人々は山仕事をやめるという。山神の類と解釈されている。美人とは関係なし。
枕返し(まくらがえし)
夜中に枕元にやってきて、枕をひっくり返す、または、頭と足の向きを変えるとされている。
枕返しをされてしまうことは人間の肉体と魂が切り離されてしまう異常な事態であるとして恐れられていたが、その後信仰が廃れるとともに単なる悪戯として扱われるようになる。
不知火(しらぬい)
九州に伝わる怪火の一種。旧暦7月の晦日の風の弱い新月の夜などに、八代海や有明海に現れるという。
大正時代に入ると、江戸時代以前まで妖怪といわれていた不知火を科学的に解明しようという動きが始まり、蜃気楼の一種であることが解明された。
一反木綿(いったんもめん)
約一反(長さ約10.6メートル、幅約30センチメートル)の木綿のようなものが夕暮れ時にヒラヒラと飛んで人を襲う。
一反木綿の出現時は夕暮れ時とされるが、かつてこの時間帯は親が農作業などで1日中働いており、子供に目を配ることができないことから、一反木綿の話をして、遅くまで遊んでいては危ないと戒めていたものと見られている。
2番の歌詞に登場する妖怪
座敷童子(ざしきわらし)
髪はおかっぱ、またはざんぎり頭。性別は男女両方が見られ、男の子は絣か縞の黒っぽい着物を、女の子は赤いちゃんちゃんこや小袖、ときには振袖を着ているという。
最も特徴的な民間信仰として、座敷童子がいる家は栄え、座敷童子の去った家は衰退するということが挙げられる。こうした面から、座敷童子は福の神のようなもの、または家の盛衰を司る守護霊と見なされることもある。
七歩蛇(しちほだ)
京都東山に出現したとされる奇怪な蛇の一種
体長4寸(約12センチメートル)ほどの小さい蛇だが姿形は龍そっくりで4本の足がある。色は真っ赤で鱗の間が金色に光り、耳は立っている。
この蛇に噛まれた者は、その猛毒により7歩歩かぬ内に死んでしまうので「七歩蛇」という名前がつけられたという。
だいだらぼっち
山や湖沼を作った巨人という伝承が多く、元々は国づくりの神に対する巨人信仰がダイダラボッチ伝承を生んだと考えられている。
ダイダラボッチは「大人(おおひと)」を意味する「大太郎」に法師を付加した「大太郎法師」で、一寸法師の反対の意味であるという説もある。
提灯お化け(ちょうちんおばけ)
提灯の妖怪。古い提灯が上下にパックリと割れ、その割れた部分が口となって長い舌が飛び出し、提灯の上半分には一つ目ないし二つの目があるのが一般的に考えられている「提灯お化け」の姿である。提灯から顔、手、体、翼が生えていることもある。
大変有名な妖怪である反面、地域などに即した具体的な伝承はほとんど残されていない。
倩兮女(けらけらおんな)
着物姿の巨大な女性・けらけらと笑う。首だけの場合もある。
人通りのない道を歩いている者に笑いかけて脅かす者で、笑い声によって人の不安をかきたてるもの。また笑い声はその1人だけにしか聞こえず、気が弱い人は笑い声を聞いただけで気を失ってしまうという説がある。
夜泣き婆(なきばばあ)
遠州の見附宿(現・静岡県磐田市)に現れたとされるもので、憂いのある家の前にこの妖怪が現れて泣くと、人々は皆、それにつられて涙するという。これが数回繰り返されると、その家には必ず不幸があるという。
天邪鬼(あまのじゃく)
悪鬼神もしくは小鬼の一種。
仏教では人間の煩悩を表す象徴として、四天王や執金剛神に踏みつけられている悪鬼、また四天王の一である毘沙門天像の鎧の腹部にある鬼面とも称されるが、これは鬼面の鬼が中国の河伯(かはく)という水鬼に由来するものであり、同じく中国の水鬼である海若(かいじゃく)が「あまのじゃく」と訓読されるので、日本古来の天邪鬼と習合され、足下の鬼類をも指して言うようになった。
「人の心を見計らって悪戯をしかける子鬼」とされることから転じて、現代では「他者(多数派)の思想・言動を確認したうえで、あえてこれに逆らうような言動をするひねくれ者」またはそのような言動を指して、「あまのじゃく(な人)」と称されるようになった。
海月の火の玉(くらげのひのたま)
鬼火の一種であり、海の近くを飛び回るという。
加賀国(現在の石川県)に現れたという火の玉。夜中に武士が全昌寺の裏手を歩いていると、生暖かい風とともに火の玉が飛んできたのでこれを切りつけたところ、手応えはまったくなく、ねばねばとした糊か松脂のような感触の、赤く透き通ったものが顔に貼り付き、両目を開けてみるとそれを透かして周囲を見通すことができた。土地の古老に訪ねたところ、「それは海月が風に乗ってさまようのだろう」と言ったという。
豆狸(まめだぬき)
①憑依型たぬき ②日本各地
タヌキの妖怪。豆狸は人に憑くものとの説もあるが、憑く相手は豆狸に悪さをした人間のみという。
広げると八畳もある陰嚢を持ち、関西以西に多く棲んでいたという。犬くらいの大きさで、通常のタヌキよりもずっと知能が高く、陰嚢に息を吹きかけることで大きく広げて部屋などの幻を人に見せたり、自ら陰嚢をかぶって別の者に化けたりしたという。
キムナイヌ(きむないぬ)
アイヌに伝わる妖怪。「山にいる人」を意味しキムンアイヌとも呼ばれる
北海道の大雪山に伝わる伝説によれば、石狩川の奥地の山の斜面に、キムナイヌがいるために泊まってはいけないといわれた土地があった。キムナイヌは足が速い上に力も強く、クマでも何でも追いかけて手掴みにして殺すが、タバコに火をつけて差し出せば、人を殺すようなことはしないという。
山の中でタバコを吸っていると、キムナイヌはタバコが大好きなので寄って来るが、タバコを少しつまみ取って「山の神さんにあげます」と言えば、害を受けることはないという
ぬらりひょん
ひょうたんなまずのように掴まえ所が無い化物であるとされる。
家の者が忙しくしている夕方時などにどこからともなく家に入り、茶や煙草を飲んだり自分の家のようにふるまう。家の者が目撃しても「この人はこの家の主だ」と思ってしまうため、追い出すことはできない、またはその存在に気づかないと解説されている。また「妖怪の総大将」であると解説されることも多い
「ぬらり」は滑らかな様子、「ひょん」は奇妙な物や思いがけない様子を意味し、ぬらりくらりとつかみどころのない妖怪であるところから「ぬらりひょん」という名称がつけられたのではないかいう説もある。
そもそも妖怪って
いかがだったでしょうか?こんな妖怪だったのかと驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この歌が絵本化されているようのなので、お気に入りのお子さんに読み聞かせてあげると喜ばれるのではないでしょうか?
わたしは貧乏神が妖怪だったのが驚きでした。神と妖怪の属性はかぶっても良いのかという気持ちは抑えておくこととします。
妖怪にまつわる話は民間信仰が多くを占めます。中には悲しいストーリーもあったり、子どものしつけの為の話であったり、あるいはその土地の伝説を後世に言い伝える為のものであったり、単に妖怪の名前を調べただけでもとても興味深いエピソードを知ることが出来ました。