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あなたの言葉は訛ってる? 脳は育った地域によって音声処理方法が異なるという驚愕の事実!

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via 東京方言話者と東北地方南部方言話者の言語処理の違いを発見 | 理化学研究所

言語には単語の強調ポイントであるアクセントと、文章の抑揚を表すイントネーションがありますが、人間はどこで育ったかにより、同音異義語をアクセントで識別する人とイントネーションで識別する人に別れるようです。

さらにアクセントで識別する人の集合でも、どこを強調するかは地域によって異なります。一口に方言といっても、様々な言語の識別方法があるようです。 

無アクセントの方言 

イントネーションで意味を伝える方言では、アクセントを持たないので無アクセントに分類されます。
これらを方言学では無型式アクセント、崩壊アクセントと呼ばれています。

このイントネーションを用いた方言は、東北地方南部で主に使われています。
芸能人で言うと栃木県出身のつぶやきシローさんやU字工事さんの話し方がわかりやすいのではないでしょうか。
地域は異なりますが、長崎県出身の蛭子能活さんもこのタイプの方言に分類されます。

こういった方言を扱う無アクセントの人にとって共通語として扱われているような有アクセントの習得はかなり困難であると言われています。

その理由は、理化学研究所の言語発達研究チームが2013年に発表した「こちら」の研究結果をみると明らかです。
注目すべきは以下のポイントです。

同じ日本語でも東京方言話者は、ピッチアクセントの違いを単語の違いとして処理しているのに対し、東北地方南部方言話者は抑揚の違いとして処理していること考えられます。つまり、言語処理における左半球優位性は、自分が育った方言環境の影響が大きいという可能性を示しています。

 つまり、同じ言葉を聞き取っても育った環境によって脳の反応がことなっているのです。ある意味、別の言語として解釈している状態に近いのではないでしょうか。

この考え方が正しいとすれば、上記の理由は簡単です。

イントネーションを用いた無アクセントの方言を使う人達が、有アクセントの共通語を話すのは脳科学的には外国語を話すようなものだからです。

一方、有アクセントの方言の種類ですが、こちらは様々な種類が存在しているようです。こちらは種類を上げるときりがないので私の例だけ紹介します。

群馬県の方言

わたしは群馬出身で東京に出てきました。群馬県の方言は東京の言葉と比べると近い方言に分類されるので、頑張れば治せる範囲です。

都会に憧れていたわたしは、上京した際に方言を治そうとしました。上京して10年以上立ちますが、それでもまだなまっているなと感じることがあります。

群馬県の方言は、単語の先頭にアクセントが置かれることがありかつ、文章に部分的に濁点がまじったりします。
それから語尾の「だよ」「だよね」「だね」などを「さぁ」に変えるとそれらしく聞こえます。

共通語を部分的にカスタマイズしていくと群馬県の方言になっていきます。
こちらのサイトの解説がとてもわかり易く面白いので群馬が大好きという物好きの人はチェックしてみてください。 

子育て中にも

最近、子供に絵本を見せながら果物の名前をひとつひとつ教えています。
ふと「いちご」や「ぶどう」の発音をしたときに、幼いころの思い出がよみがえりました。アクセントの場所が違うことで、都会に住む親戚から笑われたことがあります。

いつも当たり前のように使っていた言葉が、他人からしたらおかしな言葉だったようです。

みなさんは「いちご」をどうやって発音しますか?
多くの人は「低・高・高」といったイントネーションで発音するのではないでしょうか。ところがわたしの場合は「高・低・低」と発音していました。

これは群馬の方言になるようですが、いまだに治っていません。
(こどもに教えるときは注意してますけどね。。)

ちなみに「オレ」のアクセントを先頭にもってくるちびっ子がいますが、こちらは東京でも流行っているようです。自分だけじゃなくて安心しました(笑)

あなたは、標準語を話したい派ですか?それとも方言を貫く派ですか?

わたしは方言を無くそうとしましたが、久々に群馬に帰って会話をすると
昔を思い出して懐かしい気持ちになります。

まとめると

  • 方言にはアクセントありとなしに分かれる
  • なしの場合はイントネーションで意味を伝えている
  • アクセントの有無で脳内の音声処理の方法が異なる

今週のお題「方言」